こんにちは!洋画大好きアラサー女史のHanaeです。ブログご訪問ありがとうございます!
今回は、映画「ビガイルド 欲望のめざめ」を見てきたので、レビューします。
実は、ソフィアコッポラ監督の作品を拝見したのは初めて。有名なものだと「マリーアントワネット」「バージンスーサイズ」等がありますね。
彼女の作品は好みが分かれると聞いていましたが、見てみたら大満足でした。
映画概要
製作年度:2017年
製作国:アメリカ
監督:ソフィア・コッポラ
出演者:
ニコール・キッドマン(ミス・マーサー)
キルスデン・ダンスト(ミス・エドウィナ)
エル・ファニング(アリシア)
コリンファース(マクバニー伍長)
カンヌ国際映画祭ではキャストと監督がそろってテッドカーペッドに登場。
そのドレスアップした姿が美しすぎると話題にも。カンヌで監督賞も受賞しました。
感想を言いたい放題
ここからは、私の映画の感想を言いたい放題したいと思います!ところどころネタバレな内容があるかもしれないので、これから見たい人は要注意です。
ストーリーについて
ストーリーはCMで何となくわかったようなつもりでしたが、まだまだでした。
異性の出現で明らかに代わる女の行動がしっかりと描かれている。
でも、嫌悪感とか、わわざとらしさが皆無。これが監督の手腕か~と、関心です。
女性が男一人を取り合う、なんてストーリーだけきくと、ドロドロの蹴落としあいをイメージしがち。もちろん、内側にうごめく何かは確かにあります。でも、昼ドラのような余計な演出はなし。
いつもよりおしゃれしている先生をチクリとさす言葉とか、アップルパイの下りとか、自然すぎて!
あと、エル・ファニングの、露骨に男性に媚びる感じもいい(笑)
あんな風にアプローチされたら、健全な男性は行っちゃいますよ。てか、あの年齢であの目くばせって、いろっぽすぎるでしょ!
また、キーマンとなるマクバニー伍長(コリン・ファース)がしっかりと漢なのも、良いポイント。典型的な濃い男性なのがいいですね。
これがもう少し中性的だったり、線の細い男性だと、成り立たなかったかも。これほどまでに濃くて男っぽいからこそ、白い肌が好けそうな美女たちとのコントラストがぐっと際立ちます。
可憐な女性たちの好意を楽しんでいるマクバニー伍長の表情とか、しぐさも、色男として100点の振る舞いなんです。もちろん、うまくいっている間はですけど。
マクバニー伍長とミス・エドウィナ(キルステン・ダンスト)が心を通わせていくので、最後の結末は見ていて辛かった…。
でも、お互いマクバニー伍長を取り合っていたにも関わらず、排除する対象は男性だけなんですよね。ここの思考回路も女性っぽいな、とおもったり。
映画全体について
最低限のBGMと、タイトルの浮かび上がる画面。冒頭からつかまれました。最近では珍しい3:4のスクリーンも、ストーリーに合っていました。
遠くから聞こえる大砲の音が、これからの不穏な日々を予兆してるかのよう。
ワンシーンごとが、とても絵になります。木漏れ日や、学園の庭園や、お祈りをする女生徒の姿、ぜんぶがきれい。気だるげに木にもたれかかるエル・ファニングのステキなこと!
特に、夕食のシーンは毎回美しい!夜は最低限のろうそくの明かりのなか、浮かび上がる女性たちの肌の白さ。女性の私もうっとりしました。
そして、女性陣が着ているドレスが、ステキ!
少しくすんだパステルカラーで、コルセットで強調された曲線美。彼女たちが歩くたびにたなびくスカートにもうっとり。
私は人間ドラマ、と感じたけれど、男性にはホラーかも。見る人で捉え方も全然違うかもね。
舞台を見ているような感覚にも。登場人物がかなり限られています。学園の建物の中だけで進行していくストーリー。2時間近くが、あっという間に終わってしまいました!
さいごに
今回は、映画「ビガイルド」の感想をお送りしました。
欲望とありますが、女の欲望は「綺麗に見られたい」「相手に好かれたい」「一番になりたい」というところからはじまっていくのかな、と思いました。
正直食わず嫌いしていたソフィア・コッポラ監督の作品ですが、見てみて良かったです。
3月は話題作が多いので、また別の映画を見たらレビューしていきますね!